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2006年5月 3日

2005年の「新潮文庫の100冊」でも読むか

最近のマス風は、自分の夢を具体化してその道筋を立てる作業に当てておりました。

以前、就活まんしょんの以前の記事でも書いておりましたが、自分の夢を細分化、具体化して、実現への方法を探るものです。
就活のおかげで夢の答えは大方出ているので、そこから先の作業を深めてまいりました。

その中で私に必要になった手段がありました。今日はこのことについてです。

夢の究極は、もちろんみんな同じで「幸せになること」ですが、それは仕事だけじゃなくて家庭やプライベートが充実してこそ「幸せになる」といえると思います。

そのため、幸せを考えて、そこに向かって歩き出すためには、「バランス」がとても大事になります。
そこで出てくるのが「全人」というキーワードです。全人というのは、何も全てに完璧なヒトではなくて、「知・情・意」が調和して備えられたヒトです。GMOの熊谷さんを知っている人なら既にこれらは承知の通りだと思います。

つまり、自分が目指すような「知」を持ったヒトになるためには、何をすればいいかな?
「情」をもったヒトになるためには、何をすればいいかな?
「意」をもったヒトになるためには、何をすればいいかな?
と、こんなことを色々と考えなくてはいけないわけです。ま、やってみたら楽しいです。


そこで私が思う「情」を持ったヒトになるための手段をここで記したいと思います。

まず、手段を示す前にその目標を示さなければならないでしょう。

うまくかけませんが、私の目指す「情」を持ったヒトのイメージの一つに、「私の今まで影響された人物」があります。それは今のインターンであり、ガソリンスタンドのバイトであり、学校であり、そのときの私にものすごく影響を与えたひとで、本当の意味でやさしい人です。共通していることは明確であって、一つは色々な考えが出来るヒトで、もう一つはものを知っているということです。総括すると「真正面に考える力がある」といえますが、その結果として「情」である思いやりなどの行動が出来るのだと思います。

それらのようなヒトになるため、私が考えた手段が「本を読むこと」です。
本を読むことを知っている人は、人の心を知っていると思います。実際私が影響された人もよく本を読んでいるのが常でした。
私はそんな人たちが辿ってきた道を、経験したいのです。

このブログでも何回もぶっちゃけておりますが、私は本を読まない人です。
私の記憶している最初に「読書をした」という実感を抱いたのは、おそらく2005年の4月14日でした。ブログの過去記事にもありますがベストセラーになった山田真哉の「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」だったと思います。ちょうど簿記を勉強しているときでしたし、その時期にとってはちょうど良いものでした。それ以来少しずつ本を読むようになりましたが、それはビジネス書であることが多かったです。そのため、初めて小説を読んだのは2005年の11月ごろで村上春樹の「風の歌を聴け」だったと思います。本当に最近の話です。

読書について相当浅いことが分かっていただけたと思います。
以下のリストで後から出てきますが、人間失格を以前(確か中学ぐらいだったようなきがする)読もうと志したことがありますが、あんな薄い本も読破できずに放置していた覚えがあります。
おそらく集中力も無かったんだと思います。まあただ本を読んでやろうという動機も不純でした。
そんなこともあり、今から私に影響を与えた人たちと同じように、「本を通して考えるという経験」をする必要があります。

また並行して、最近ようやく夏目漱石を自分から読もうという気になっており、今は「こころ」を読んでおりますが、その人物の感情とか、葛藤とかがこれだけ鮮明に描かれている本は今まで見たことが無かったように思います。事実として面白みを感じています。

今回は不純ではなく、純粋に本を読んでやろうと思っているわけです。
ただ、私にはどれが「名作」と呼ばれるものなのか確かめる手段に乏しいです。
何か目安になるものがあればいいなと思い、調べておりました。

それが今回タイトルにもあるように「新潮文庫の100冊」です。随分前からやっている夏のキャンペーンらしいのですが、本に疎い私は、最近知りました。以下に全て記載しますが、4つのジャンルに分かれているため、バランスよく読めると思います。
なぜ新潮文庫かというと、字にしても、何にしても、私にとって読みやすいと考えるから、ただそれだけです。

計算によると一ヶ月あたり15冊弱読めば大丈夫です。もちろんこれが目的ではないです。

またあと数ヶ月で2006年版も出るんでしょうが、待ってられないので下記2005年版のリストでスタートし、ずっとリストを変えずに進める予定です。

それでは、次のステップで目的に沿って、これが実現できるように考えたいと思います。

【「目的に沿った読破」を目指すためのルール】
熟読派、というか読むのが遅い私が「100冊」と大々的に出てしまいましたが、これを読破するのが目的では無いことは上に述べた通りです。字だけ追っていっても、自分が読んだといえば読んだことになってしまいますが、そんなことでは実になりません。就活している「つもり」も危険でしたが、読んだ「つもり」も同じく危険です。
ついつい欲張ってしまう自分に対して、ルールを定めて目的を脱しないようにしたいと思います。つまり究極は100冊なんて読まなくていいんです。そのプロセスが重要なのです。

1.楽しんで読もう。読書は作業じゃなくてイマジネーション。
2.いっぺんに2冊以上の本を読まない。精神衛生上まずい。
3.間違っていてもいいから自分なりの感想文をチョロっと書く(200文字以内を予定)。記録のためにも、後で読み返したときの変化を知るためにも。あくまでオリジナルで考える力を。
以上、こんな感じです。

もちろん100冊の中で読む順序は好きにすればいい。とにかく型にはまらず自然体でいたい。

次は全てをリスト(いずれリンク切れすると思われます。現在はコチラ)からリストアップします。進捗状況や、本の入手状況をここで全て管理します。

【2005年新潮文庫の100冊リスト(随時更新)】
未読(未入手)は「■」、入手済は「●」、完読は「○」で表示することにします。まだまだ全然です。
(※番号は整理目的で勝手につけたものです。)
 開始日:2006年5月1日
最終更新:2006年8月22日

<名作30冊>
○001 こころ
夏目漱石
○002 人間失格
太宰治
●003 雪国
川端康成
■004 蜘蛛の糸・杜子春
芥川龍之介
■005 山椒大夫・高瀬舟
森鴎外
■006 痴人の愛
谷崎潤一郎
■007 小僧の神様・城の崎にて
志賀直哉
■008 野菊の墓
伊藤左千夫
■009 にごりえ・たけくらべ
樋口一葉
●010 二十四の瞳
壺井栄
■011 檸檬
梶井基次郎
■012 智恵子抄
高村光太郎
■013 あすなろ物語
井上靖
■014 黒い雨
井伏鱒二
■015 パニック・裸の王様
開高健
■016 死者の奢り・飼育
大江健三郎
○017 金閣寺
三島由紀夫
●018 沈黙
遠藤周作
■019 砂の女
安部公房
■020 錦繍
宮本輝
●021 新編 銀河鉄道の夜
宮沢賢治
■022 小川未明童話集
小川未明
■023 塩狩峠
三浦綾子
■024 さぶ
山本周五郎
■025 花埋み
渡辺淳一
■026 思い出トランプ
向田邦子
■027 点と線
松本清張
■028 江戸川乱歩傑作選
江戸川乱歩
■029 燃えよ剣 上・下
司馬遼太郎
■030 指揮官たちの特攻─幸福は花びらのごとく─
城山三郎

<現代文学33冊>
■031 きよしこ
重松清
■032 ナイフ
重松清
○033 神様のボート
江國香織
●034 ぶらんこ乗り
いしいしんじ
■035 おめでとう
川上弘美
■036 夏の庭―The Friends―
湯本香樹実
○037 キッチン
吉本ばなな
■038 西の魔女が死んだ
梨木香歩
■039 ぼくは勉強ができない
山田詠美
■040 インディヴィジュアル・プロジェクション
阿部和重
■041 愛より速く
斎藤綾子
■042 キッドナップ・ツアー
角田光代
■043 ロックンロールミシン
鈴木清剛
■044 恋
小池真理子
■045 ため息の時間
唯川恵
■046 日蝕
平野啓一郎
■047 最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集 1―
筒井康隆
○048 海辺のカフカ 上・下
村上春樹
■049 薬指の標本
小川洋子
■050 幻世の祈り─家族狩り 第一部─
天童荒太
■051 オーデュボンの祈り
伊坂幸太郎
■052 図書室の海
恩田陸
■053 六番目の小夜子
恩田陸
■054 屍鬼〔一〕
小野不由美
■055 黄泉がえり
梶尾真治
■056 火車(かしゃ)
宮部みゆき
■057 奇跡の人
真保裕一
■058 凍える牙
乃南アサ
■059 ターン
北村薫
■060 しゃばけ
畠中恵
■061 天国の本屋
松久淳+田中渉
■062 ふたり
赤川次郎
■063 ブランコのむこうで
星新一

<海外文学26冊>
■064 絵のない絵本
アンデルセン
■065 不思議の国のアリス
ルイス・キャロル
■066 異邦人
カミュ
○067 変身
カフカ
■068 老人と海
ヘミングウェイ
■069 蠅の王
ウィリアム・ゴールディング
■070 罪と罰 上・下
ドストエフスキー
■071 ジーキル博士とハイド氏
スティーヴンソン
■072 ハムレット
シェイクスピア
■073 若きウェルテルの悩み
ゲーテ
■074 嵐が丘
エミリー・ブロンテ
■075 車輪の下
ヘッセ
●076 赤毛のアン
モンゴメリ
■077 十五少年漂流記
ヴェルヌ
■078 悲しみよ こんにちは
サガン
■079 ナイン・ストーリーズ
サリンジャー
■080 かもめのジョナサン
リチャード・バック
■081 白い犬とワルツを
テリー・ケイ
●082 スタンド・バイ・ミー
スティーヴン・キング
■083 黄金の羅針盤 上・下
フィリップ・プルマン
■084 夜間飛行
サン=テグジュペリ
●085 シャーロック・ホームズの冒険
コナン・ドイル
■086 停電の夜に
ジュンパ・ラヒリ
■087 朗読者
ベルンハルト・シュリンク
■088 海からの贈物
アン・モロウ・リンドバーグ
■089 自閉症だったわたしへ
ドナ・ウィリアムズ

<エッセイ・ノンフィクション14冊>
■090 人生は一度だけ。
唯川恵
○091 さくらえび
さくらももこ
■092 できればムカつかずに生きたい
田口ランディ
■093 心がだんだん晴れてくる本
中山庸子
■094 天使のみつけかた
おーなり由子
■095 こころの処方箋
河合隼雄
■096 海ちゃん―ある猫の物語―
岩合光昭、岩合日出子
■097 ありがとう大五郎
大谷英之・写真、大谷淳子・文
■098 無人島に生きる十六人
須川邦彦
■099 井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室
井上ひさしほか、文学の蔵・編
■100 深夜特急 1
沢木耕太郎
■101 ボクの音楽武者修行
小澤征爾
■102 ローマ人の物語 1・2─ローマは一日にして成らず―
塩野七生
■103 沈黙の春
レイチェル・カーソン


以上


尚、これらの感想は、小学校、中学校の読書感想文などの参考にしていただいてもかまいません。そのときは一言コメントしていただけるとありがたいです。

コメント(2)

44,56は持ってるでー。
俺もこの100冊に魅かれて去年の夏に何冊か読んだしね。そして、ヨンダ(パンダ)の景品もらっちゃったぜーw

遅れましたー!!
おひさぁ☆☆
44も56も全然わからへんな^^;これからいずれ読むと思います^^
あれって、確実にもらえるねんな!どこで交換してもらえるやろ?
(ブックカバーがほすぃ)

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このページは、マス風が2006年5月 3日 23:27に書いたブログ記事です。

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