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2006年4月 6日

「霧」 マス風

霧というものを初めて見たときは驚いた。

車に乗っていたときだけど、急に視界が無くなる。

よく見るとそれは常に波打っていて、晴れそうで晴れない。

そんな状況が続く。

雨も降っていないのに、フロントガラスは曇ったように濡れていく。

あれは、この前六甲山に行ったときだったけな。

そのときの霧は今まで経験した霧の中でも相当濃かった。

そんなとき、不思議なんだけどヘッドライトを上向きにすると余計に視界が無くなる。

空中の水滴が、強い光に反射するらしい。

だから霧のときはライトはそのままにするのが常識なんだ。

今まさに入っている霧はどうなんだろう。

霧の濃さは、最初に比べればかなり晴れている。

多分最初は濃すぎたんだ。あの日の六甲山よりも。

だからもうそろそろ、ヘッドライトを上向きにしてもかまわない。

そう思う。

でも、いいのかな。

やっぱり僕はそのときを待ってる。

まだまだ走る必要がある。

上向きにしてから後悔をしたくない。

でも上向きにする準備は万全にしておかなくてはならない。

もし、そこで視界が無くなるとしても元に戻すことはできないから。

視界が無くても走り続ける勇気が持てるように。

この霧はいつか晴れる。必ず。

いまから下山することも可能だ。

来た道を戻るのは簡単すぎる。山を降りればすぐ、霧は晴れる。

しかし、これでは次の山を見ることは出来ない。

迂回路は果てしなく遠回りになる。そんな時間はどこにもない。

どうしても次の山に登りたい。

そこでも必ず霧のかなに入るのは分かっている。

やっぱりこのまま進むしかない。

次の霧の濃さを経験するために。

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このページは、マス風が2006年4月 6日 20:35に書いたブログ記事です。

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