« 今回のバイトから(2) | ホーム | 50の質問からシリーズ(2) »

2005年5月17日

金融を大雑把に

金は天下の回りものという言葉があるがそのとおりでお金が回ることにより、世の中が動いている。

しかしお金というのは別に使わなくても世の中へまわすことが実は出来る。それが預金である。(主に)
預金とはお金を預けているわけではなく、銀行にお金を貸すことをしているわけである。銀行が何をするかというのがこの問題だ。

今回発表になった、高額納税者番付の1位がサラリーマンだったとして有名になったがこの人は何をしていたかというと「投資」である。
詳しくは企業から企業年金などとして集めているお金を投資顧問会社に依頼し、投資顧問会社はその資金をもとにお金を増やす努力をする。分かりやすくいうと株などに投資をして人の金で儲けるわけである。もちろん損をするリスクは大いにあるが利益が出た場合この会社が中間マージンを取るという仕組みである。
ちなみに一般企業でこれだけの実力主義でそれがもろに給与に影響するこのような例は数少ないであろう。これはその企業が欧米型に近い人事制度とっているということであるが、その傾向は今では全体にも少しずつ増えているのも事実である。

ちょっと話しがずれたが、僕たちの預金でこのような「運用」をしているのが銀行と言える。

何も銀行だけではない。保険会社にしてみても保険料を大量に保有しているがそれを運用せずにそのまま金庫に入れて置くような事はもったいない。

その運用の中には融資をすることで金利収入を得るのも手段である。
一般的に企業は常に借金をしている。
実は無借金経営をしているといわれるトヨタでさえも実は銀行からお金を借りているのだ。(理由は資金不足ではないが・・・)

企業は成長をしたいとき必ず設備投資というものが事前に出てくる。これをどこから負担するかといったら金融機関に融資してもらうのが一般的である。(もちろん社債などの直接金融もあるが)
一方我々、家庭のやりくりはどうだろうか。常に借金をしている人はそんなに少ないはずである。学生であっても5万や10万ぐらい常に貯蓄があるのではないか。
そういったあまっているとこからとこからお金の足りないところへお金を動かすのが金融機関である。
このような銀行のような第三者を介してお金が相手に届くことを間接金融という。
貯蓄好きの日本人はこの方法が多い。こうやって見てみるとしらずしらずのうちに投資していることになっているのが分かる。
しかし、ローリスクであるため(不良債権は銀行が負担)ローリターンでもある(銀行が中間マージンを取るようなもの)のが欠点だ。

逆にいうと欧米は(特にアメリカ)直接株や、社債を買ったり直接金融の割合が多いことも覚えておかなくてならない。

ペイオフ解禁や銀行での証券業務の自由化などで、これから直接金融に触れる機会も多いかもしれない。

コメントする

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、マス風が2005年5月17日 21:55に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「今回のバイトから(2)」です。

次のブログ記事は「50の質問からシリーズ(2)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。