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2009年3月18日

「組織」ってなんやねん!

結果的に成功を納める組織は、戦略に基づいて構成されるはずである。

どの組織にも存在理由があり、意図されて、本来ある大きな仕事を複数に分ける。

分け方次第で、どっちにも転ぶ可能性がある。

消極的になる組織、積極的になる組織。

保守的になる組織、自主的になる組織。

簡単に縦割り組織なんて言われることもあるが、組織同士の連携以前に、組織内で解決できる仕組みがあれば一番いい。

一番のポイントはモチベーションに関わる点。

本来なら、一つの仕事は、出来るなら、出来るだけ小さな組織内で成立させればモチベーションにつながるが、実際はそうは行かない。

おばあちゃん一人で切り盛りしているような、小さい規模の駄菓子屋なら、この商品が売れるからもっと仕入れようか、とか、ちょっと棚が低いから高くしようか、とか、すぐに販売から仕入れ、店舗開発へ直結できる。

だが言うまでもなく、会社組織でそんな仕事の仕方はありえない。ゴーイングコンサーンの考えかたからすると、持続性をもった組織にするためには属人性の排除は必須で、いわゆる「この人しか出来ない仕事」というのはなくしていくのが必須となる。まあ、それ以前に一人で出来る仕事は規模として限りなく少ないのが会社組織の仕事なので、たとえば販売部門に所属していれば、仕入れに関して何かあれば仕入れ部門に交渉が必要で、棚が低いとなれば、店舗開発を遂行する部門に交渉が必要なわけである。

なので、いくら一人の組織がモチベーションを上げられるという議論をしても無駄ということになる。一人であれば、自分のしたことがすべて自分の利益にも損失にも直結してくる。やったら直結的に自分に帰ってくるし、やらなければ自分に悪い意味で跳ね返ってくる。これも動機づけ。それが複数で分担して行うにあたっての動機付けをいかに持たせるかが戦略といえる。ある一定のポイントで仕事を分け、分担して協力的に、最終的には企業として利益の上がる形で行う必要性がある。

ではそのような状態における仕事の分担として、一番モチベーションの上がる分け方とはいったいなんだろうか。

まず、前提としてあるのが、組織全体としてのビジョンだと思う。

仕事を分担させるのはしょうがない。別々の部門によって処理されることもあるだろう。ただ、全体としてのビジョンがなければ処理のしようがなくなるし、そもそもそのビジョンが目的であるはずなのに、その目的をなくして仕事を行っているということになってしまう。

なので、組織としては、どんな部門に所属していても、それについていく、現実的なビジョンが必要になる。

そういう考え方が出てこれば、通常自分の属している部門が問題なければOKだろうという考え方はなくなるはずである。本来、組織に属する部門のだれもが、その組織のビジョンに賛成して、賛同して仕事を行うべきものである。なので、前提として、その部門のみ問題ないという考え方はおかしいということになる。

結局は組織というものは、小さな部門が集まって出来ているもので、そんなことを言っていては組織のベクトルはまったく違うところを向いたまま進行する。結果的に利益にはつながらず、現実的な話になると、所得や待遇につながる。

ただ、一つ言いたいのは、そうなった場合でもそれらはすべて自分らのせいだ。自分たちが組織的な対処をしないために、結果的に会社としての利益に結びついていないだけなのだ。

理想かも知れないが、どの部門に所属していたとしても、結果的にそれを統括している組織に所属していることになる。組織内のしょうもない駆け引きに時間を使っている暇があれば、全力でお客様のために働きたい。それが結局が利益につながるはずである。

組織を創り出すのは難しいが、結局のところ、その組織にした現実的な理由と、それに伴うビジョンと、それに対する権限の割り振りと、組織全体での認識があれば問題ないと思う。

なので、最終的には、組織全体の利益になる考え方を、単体である部門としても持つ必要があるということだ。

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