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2008年7月 3日
プチ哲学
最近、軽く読書の習慣が復活している。
一時期全然読めてなかったが、読みやすい新書を中心に復活している。
ただ読みやすいといっても、かなり読みやすく、この前読んだ本は150ページで終了した。
そして、今日読み終えた本も150ページほどだ。
しかもこの本は、ほとんどが絵なので、ほんと軽く読めた。
この本というのhが「プチ哲学」という本で、どこかの雑貨屋で見つけたものだ。
哲学、といっても硬くなく、ふと感じる不思議なこと、というか、こういう見方もあんねんで、というのを気づかせてくれる本でした。
そこで、一つ、久しぶりに感心させられる感覚に襲われました。
そんな見方、最近全然してないなぁというものです。
せっかくなので、皆さんにもその感覚を味わってもらいたいと思います。
では、以下を見てください。
: U
:U┌┐
:U┌┤│
┌┤││
└┴┴┘
A B C
「:U」はそれぞれコーヒーカップだと思ってください。
「コーヒーカップ君」と名づけます。「:」はコーヒーカップ君の目です。
僕たちは、ABCのコーヒーカップに何が入っているか分かります。
Aはコーヒーが。
Bはミルクが。
Cはコーヒーが入っています。
(紙に書いてみると分かりやすいと思います)
でも、もちろんコーヒーカップ君にとっては、自分に何が入っているか分かりません。
そこで、彼らにヒントを与えてあげました。
「皆さん、君たちには、コーヒーかミルクのどちらかが入っていますよ~」
それでもコーヒーカップ君は、自分に何が入っているか分かりません。
「それでは、ほかのコーヒーカップ君たちをみてみましょう」
さらにヒントを与えました。
もちろん、Aはほかのが見えません。BはAしか見えません。CはAもBも見れます。
さらにヒントです。
「すべてコーヒー、すべてミルクということはありませんよー」
しかし、まだまだコーヒーカップ君たちは自分に入っているものが何か分からないようです。
コーヒーカップ君たちにインタビューしてみましょう。
A「他のだれもみれないし、全然わからないよ」
B「A君のしかみれないし、それでは情報が少なすぎるよ」
C「A君はコーヒーで、B君がミルク。これでは自分はどちらでもありえるから分からないよ」
ちょっとまだまだ情報がたりなかったみたいです。
あれ?
情報が足りないとおもったら、しばらくたってから、一つのコーヒーカップ君が答えが分かったようです。。。
さて、皆さん。いかがでしたか?
だれが、答えがわかったと思いますか?
一番情報を持っているのはA君?いやいやそんなわけありません。
そしたらB君?でも分かりませんでしたよね。
それならC君?これでも情報はたりませんでした。
でも答えが分かったのはB君でした。一番情報量が多かったのです。
もちろん、最初は分かりませんでした。
A君の中身しかしらないんですから。
でもしばらくたってあることが分かりました。
情報が増えたのです。
というか、情報がない、というのが一つの情報だったのです。
つまり、答えがみんな分からないというのが一つの情報です。
C君も分からないのです。
ということは、A君とB君が同じなわけないのです。
これに気づいたあなたは、まだまだ頭が柔らかいです。
僕はすっかり固まってしまっていました。
これはただのコーヒーカップ君たちのはなしでしたが、こういうことって必ず身近で起こってるんだなって思うんです。
客観視できていない証拠なのです。
一度冷静になって、色々な視点で考えてみる必要があるのです。
答えをネットで探すのではなく、考えてみるのです。
これこそが、普段の仕事の効率化にもつながり、趣味の充実にもつながると思うんです。
なので、僕は、少しずつゆとりを持って、考えるという習慣を、取り戻していきたいと思った。そんな本でした。
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