« 青春18きっぷの旅 三日目の旅日記 | ホーム | 青春18きっぷの旅 五日目の旅日記 »

2007年3月25日

青春18きっぷの旅 四日目の旅日記

genba.JPG
(事件現場です)

7:26時計を見て我が目を疑った。完全に寝坊していた。本当ならこれより4時間早く起きるつもりだったのだ。この時点で四島制覇が不可能になってしまった。もう笑うしかなかった。とにかく風呂に入るために湯を入れた。その間効率を気にしながら荷物をまとめた。昨日洗っておいたタオルや靴下はほとんど乾いていた。風呂にざっと浸かってからすぐに出た。そして準備をすすめながら時刻表にて乗れる電車を調べてみると8:41発が一番早い電車だとわかった。さらに一気に気が抜けた。あと一時間以上もあるのだ。その時ホテルに朝食サービスがあったことを思い出し、これからのことはとりあえずその飯を食ってから考えようということになった。朝食はセルフで最低限の和食が用意されていた。とはいっても実際には朝食なんてものはどっかの高級ホテルのバイキングでも食べる量は変わらない。僕はおかずが少ない分ごはんを「まんが日本昔話」に出てくるそれのように高く積み上げた。満腹になった。20:20にホテルを後にした。こういった形であるが完全に9時間パックをその名のとおり満喫する結果となった。
20:41長岡行き普通が新潟を出発。時刻表と格闘すること約一時間。四島制覇が不可能になった今、新たな道を探し出す必要がある。いいテーマを捜し出す必要があるのだ。そしていいプランが見つかった。ずばり「東日本一周」である。幸いなことに東北はすべての県を回ってきた。これだったら今からでも可能だし、山陽本線を二回通る四島制覇ルートよりも魅力的だ。ということで長岡で上越線へ乗り換えて群馬を通って千葉に向かうことにした。そこから中央本線から西へ戻れば面白いように東日本を巡ることが出来る。

nagaokaeki.JPG
(長岡駅前)

nagaokajyou.JPG
(長岡城跡)

10:32水上行き普通が長岡をでる。長岡では少々時間があったため「竜馬がゆく」の二巻目を購入した。旅の始まりから少しづつ読んでいたがもうすぐ一巻目がおわる頃だった。かなり面白い。上越線は途中小千谷を通る。小千谷はまだ雪の中だった。あの大地震はここの人たちにどんな影響を与えたのだろうか、と思いながら通る。やがて雪も深まってきた。それにしても越後の山々は見事なものだった。東北でみたそれよりもスケールが大きく感じる。両脇にスキー場が並んだ山々が見える。

jyouetusenn.JPG
(上越線にてスキー場を)

1245高崎行き普通が水上を出発。そろそろ腹が減ったので駅弁を探したが残念ながら無かった。しかたかくベビースターラーメンを買って今車内でぽりぽりと食べている。やがてすっかりと雪のとれた景色に変わり、車内には春のような暖かい日差しが差し込んだ。やがて渋川に入ったときに今までの山地が随分平地になってきたことに気付く。ここから徐々に群馬中心部へと行くのであろう。
13:53上野行き普通が高崎を出発。ここから東京近郊路線図の中のルートに入り、いよいよ都会に入るという感じである。電車も10両編成だ。都会は電車が早いのが利点だがあっけなく通り過ぎてしまう感もあるのがつらい。
15:25南浦和で武蔵野線に乗り換える予定だったが車掌の案内のなかに南浦和がないので怪しくなり下車。いったい南浦和に行く電車はどこにあるのやらと時刻表を眺めるがわからず、後に入ってきた電車の路線図を見て京浜東北線に乗り換える必要があることに気付きドアが閉まる前に飛び降りる。ホームから京浜東北線は見えていたのだがちょうど構内工事中で東京方面だけ見えなかったので油断した。やっぱり何度東京にきても同じ地点を走る線路に複数の路線があるシステムは分かりづらい。
15:47桜木町行き各駅が浦和を出発。かなりタイムロス。時刻表を確認すると今日中に行きたいと思っていた長野が際どくなる。
15:53京浜幕張行き普通が南浦和を出発。
16:17東京行き快速が南越谷を出発。東京に行きたかったのとトイレ休憩のため、この辺で乗り換え。西船橋でリクスーに包まれた大群が入ってきた。幕張で就活系イベントでもあったのだろうか。やがて太平洋が見えた。三日ぶりにみる太平洋である。出来ればここを夜に通りたかったところである。やがてディズニーランドが見えだしたところで舞浜駅に到着。ディズニー帰りの客に包まれ俺まで行ってきた気分だ。この線を通るのは何げに3、4度目のような気がする。俺も意外に東京に来ているらしいな。この辺からビルも増えだし都心っぽくなってくる。とおったら地下に入ってしまった。無念。
17:20青梅行き通勤快速が東京を出発。17:15に東京駅に到着してからひたすら走った。まったく広すぎる、そして深すぎる構内だ。やがて車内は満員のその名の通り通勤電車とかした。
18:07八王子行き普通が立川を出発。八王子で高尾行きに乗り継ぐ。
18:31発の甲府行きに乗り継ぐ。やはりあの京浜東北線での20分程度のロスが響いている。本当ならばここで松本行き直行というすばらしい電車に乗れたはずなのだ。でもなんとか長野まではいけそうだ。手前の松本まででも翌日には問題はない。と、人の群れもまばらになったところで向かい斜めの乗客が飲みおわったジュースを椅子のしたに捨ていた。まったく二日目の岩手で見た光景と逆である。これが東京、岩手の普通(本当なら人それぞれの普通というべきなのだが)なのだ。普通ということばはそれだけ恐いことばだ。やがて山梨は甲州市に入った。この辺になると大河ドラマの影響が拍車をかけているのだろうか、そこらじゅうの駅で武田家武田家と宣伝している。風林火山の旗まで立ち並んでいる。そういえば腹が減ってきた。
20:36松本行き普通が甲府を出発。甲府で買ったパンを食べる。関係ないが中央線の電車はどれも微妙に臭い。そして汚い。ただ運が悪かっただけなのたろうが。
22:59長野行き普通が松本を出発。この駅は電車が到着すると「まつもと~♪まつもと~♪まつもと~♪」と女の人のアナウンスが流れる。一度聞いたら忘すられれん味わいがある。途中進むと、姨捨(おばすて)といえ駅があるんですがこの周辺から見える夜景が最高に綺麗。しかもしばらく角度をかえながら見え続けているという贅沢さ。携帯で調べてみるとなんと日本三大車窓の一つだという、がそれもうなづける。そしてこの駅はスイッチバックという手法で駅が支線のようになっているため停車したら一回バックして本線に戻るという変わった駅だ。

naganoeki.JPG
(長野駅)

24:07長野駅着。寒い。すぐにネットカフェに入る。ここは一日目とは違い豪華な内装である。一日目のところは壁が低く、軽く覗けてしまうかんじだったが、今回はそんなことはない。しかも驚いたことに、トイレに歯ブラシと髭剃りのアメニティグッツがおいてあるじゃないですか。一日目のところよりも安いのに。

コメントする

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、マス風が2007年3月25日 22:27に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「青春18きっぷの旅 三日目の旅日記」です。

次のブログ記事は「青春18きっぷの旅 五日目の旅日記」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。