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2006年10月 1日

インターンはしたほうがいいのか【インターンの目的】

<「学校では教えてくれない就活」シリーズ>

今回は、参加者が最近かなり増えているといわれるインターンシップについて取り上げます。既に参加した方も、していない方も、これから参加する方のためにも、役立てていただければと思います。特にこれから参加する方には、目的にあったインターンをしてもらいたいと思いますので、そのことを意識して書かせてもらいます。

さてそうは言っても、インターンについてはもう既にさまざまなメディアで表記されていると思います。そこで、基本的な要素は短縮し、ここだけの話や、違った角度からみたインターンを取り上げたいと思います。
ただ、この話は私が参加した2社のインターンと、知り合いから聞いた例を元に作っています。少なからず、そのことは考慮してください。

それでは、早速本題にいきましょう。

【企業はなぜにインターンを受け入れるのか?】
企業はボランティアじゃありません。費用もかかりますし、目的の無いインターンだったら不利益なのでやっていません。参加する前に、以下の企業側の事情を確認しておきましょう。
理由①採用活動の一環(宣伝活動、採用直結)
理由②CSR(企業の社会的責任)
理由③労働力

これら3点が、私が感じた企業側の事情です。最近では、1Dayインターンなど短期のものを開催し一気に学生を受けいれる企業が多くあります。つまりインターンをきっかけに、多くの学生とかかわりが持てるというわけです。
「理由③」は労働力と書いてしまったので語弊があるかも知れませんが、直接業務に参加してもらうインターンです。中には社員登用制度を設ける企業もあります。それだけ実践的です。

いろいろな企業の目的がありますが、この流れは学生にとって本当にありがたいことです。
働きに行くのに給料は出ませんが、これは単純労働をさせないからだと思ってください。実習内容はすぐにお金として価値が現れるものではないかも知れませんが、いずれ大きな価値を生む体験です。この機会にお金に換算できない価値を得てください。

さて、少し背景を知ったところで、次は私たちがその企業のインターンに参加する上での疑問を紐解いていきましょう。

【一番よいインターンシップの形は何なのか?】
このインターン、一概に分けることは出来ませんが、形が色々あるので簡単に分けたいと思います。(あくまでも指標と思ってください。)
■期間で分けるインターン
①1day、数日間の短期
利点→就活のモチベーション、意識を向上させるのにもってこい。恒常的に開催されてることが多く参加しやすい。
欠点→就活している気分になりがち。
②数週間の中期
利点→業界・会社研究や就活仲間を作るのにちょうど良い。
欠点→学校の長期休業を利用して行われるため、参加期間に制限がある。
③数ヶ月以上の長期
利点→業界研究を超えた社会研究、自己分析が出来る。長期なので、分析だけでなく欠点を改善する機会もる。
欠点→単位の取得状況や所属により忙しい人は、現実的に参加不可能な場合がある。
■形式で分けるインターン
①講義形式
利点→経営者目線の全体を見た業界研究が出来る。
欠点→自己分析の機会は少ないと思われる。
②グループワーク形式
利点→業界研究だけでなく、グループの中にいることで自己分析にもつながる。
欠点→基本的に放置プレイなので、自分の姿勢によっては何も得ることがない。
③実務形式
利点→業界研究を超えた社会研究ができ、社会人体験をしながら自己分析が出来る。
欠点→これも基本的に放置プレイなので、自分の姿勢によっては何も得ることがない。

個人的に数時間で簡単に自己分析が出来る訳が無いと思っているので、数日間のインターンはそれらをやるための動機付けとして働くと考えています。
自分が今、どんな課題を抱えているのかを把握して参加を決めましょう。その課題が分からない場合は、数日間のインターンやセミナーに参加して考える機会を作ってみましょう。

もちろん必要ないと思ったら無理してやることはないと思います。

それでは次に、このインターンをしてから就職活動を望むのにあたり、気になることを書きたいと思います。

【“インターンシップ経験”は就活に有利なのか?】
現在は、昔のようにインターンに行く学生が珍しいという環境ではなくなってきているようです。ですからインターン経験そのものが評価の対象にはなりません。残念。
ただ例外として、超有名企業のインターン経験がある場合は一次面接をそのまま通過させるという話もあるそうです(かと言って最終面接の武器にはなりません)。しかし、行ったからにはお金に換えることの出来ない経験を得てきましょう。面接でも必ずそこが問われてきますし、その方が自分のためです。

【今からしたいインターン】
ここまで読んできて、自分もしたくなったという人もいるかもしれません。現在(10月現在)からインターンに参加しようと思うと、上で期間別に取り上げた「中期のインターン」の参加はおそらく難しい(冬期実施インターンを待つしかない)です。残すは比較的いつでも参加できる短期か、長期ということになります。この辺じっくり考えて参加するようにしましょう。

さて最後に、題名にもある「インターンはしたほうがいいのか」という問いですが、インターンの目的を考えると、インターンとは別の機会に得ることも十分に出来ることがわかると思います。アルバイトや普通のサークルだって活動によっては十分同じような体験が出来ると思います。ですので、自分に必要性を感じたときは、申し込みにいきましょう。がんばってください。

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このページは、マス風が2006年10月 1日 16:10に書いたブログ記事です。

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