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2006年2月26日

「人間とは何だ!?」

今日はテレビでこの番組を見ていた。TOKIOと養老孟司さんが出演していた。
この時期のせいだけではないだろうが、どうも最近このテーマを良く考える。

それは「本当の幸せとは何か」を考えることにもなるから。

今回はこのことについて考えます。


番組の冒頭で「脳=都会」「体=田舎」の関係が出てきた。
都会は人間が作ったもの。田舎は自然が作ったもの。脳も本当は体なのだが、最近脳だけが違うところ(人工の世界)へ行ってしまった。

以前養老さんが違う番組で「死を美化してきた」ということをおっしゃっていたが、まさにコレと同じ状況。死という自然の現象を、自宅で葬儀をしなくなり、土葬ではなく火葬にと、なるべく見えないようにした。

コミュニケーションの形も徐々に変化している。会って話すことを100としたら、電話はどうだろう。メールは・・。人間は見た目の情報がとてつもなく大きいのに、音声や文字だけで理解する民族へと退化していっている。


さらに今の社会で分かりやすい例は「お金は幻想」ということだと思う。以前は本当に「金」と交換できたのに、現在では法律で価値が決められているだけ。その国が信頼されていれば法律も信用されるから、ただの紙切れがとてつもない価値になる。

なので、お金がお金として完全に機能していない世界に遭遇することはまず無い。しかし「戦争」「災害」がおきれば別。そこでものすごい苦労をすることになるんだろう。


経済なんてそんなもので、自然によって簡単に壊れてしまう。私はこの人工世界を、「大人が思わず無我夢中になるゲームソフト」だと思ってすごく怖くなった。たぶんそのゲームの中毒患者は多数出ているはずである。


ただ忘れてはいけないのは、それが1のお金を何十倍もの価値に膨らますものすごく効率的なものであって、現実にその仕組みが存在することでこの世の中が成り立っているのも事実であることである。その恩恵も計り知れない。

この仕組みをいまさら壊すことは、現状として不可能。資本主義であるかぎり、このゲームソフトに私もかかわらなければならない。

しかしバブル崩壊を経たことで、今までそのゲームの中毒になっていたことを知り、ニートなどの人たちに過剰反応が出始めた今、そのことを考えるチャンス。このゲームソフトをどのように「利用」するか、自分なりに考えなければいけない。


人間は「お金」というすばらしいものを発明した。しかし、それはとんでもなく恐ろしいものだった。

そのことをかみ締めて、これから「人間的な幸せ」にちゃんと焦点をおいていく必要があることを知った。

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