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2009年11月17日
納得しながら走りつづけるには
マラソンをしていると、途中で何で走っているのかという疑問にぶつかる時がある。
言わば、当初目的と現状との確認作業である。
現状があまりにも辛く、当初の目的よりも大きくなった瞬間、人は脱落してゆく。
短距離ではなく、長距離。
一つの動作をし続ける必要があるから奥深い。
最初から全力でいけばバテる、もしくは故障する。
かといってゆっくり行き過ぎると、それだけ時間がかかるから、スタミナが要求される。もしくは達成するまで時間が掛かりすぎて至らない場合もある。
その調整が難しい。
自分のペースが分かっていないと怪我をするから、その限界ラインを自問自答する。
いけるか、いけないか。
もうちょいいけるか、抑えるか。
体だけでなく、精神的なコントロールをなくしては、それを続けることは出来ない。
もちろん、自らそのレースを降りる場合もある。もしくは、最初から目標を下げるときもある。
その時は、その先に本当の目標がある。
一旦割り切るわけだ。
一つのレース中でも、割り切った力配分が必要になる。
必要なのは自分のペースを持つことだ。
マラソンも人生も、ペースは人それぞれ違う。
速い人は本当に速いし、遅い人は本当に遅い。
もちろん、何が速いか、何が遅いかは、その人の価値観次第。
どんな価値観を持っていても、自分のペースより速い人を見れば焦り、遅い人を見れば安心するかもしれない。
しかし、周りと比べていると、めちゃくちゃ疲れる。
自分は自分でしかないのに、自分の周りの小さな世界を見て振り回される。
続ける。
そのためには、周りと比べないことが一番の近道。
比べるのは自分のペースだ。
現状がいけるか、いけていないかぐらいは、自分で決める。
そういう意味で、今の自分のペースはいけてないかもしれない。
人生の下り坂を全力で駆け降りている。そんな感じだろうか。
くだりは、どちらかというと、体に負担をかけずにその場の勢いを維持する。
足を痛めていないことが前提ではあるが、動き方によっては、タイムがかなり縮まるタイミングだろうと思う。
それを下りと思わずに全力になっている気がする。
全力になるから、そのあとに迫っている大きな上り坂に対応しきれない。
というか、大きな坂が迫ってくるのを忘れている。
だから、挑戦すら出来ないかもしれない。脱落だ。
ここで足を引きずるわけにはいかないのだ。
走りたい道がある。
走りたいなら、そのための準備を忘れるな。
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