【日常描写】デザイナーとして「見上げたもんだな~」というゆめを見た
すごく珍しい夢を見たのでメモしておく。
シーンは、仕事に行き詰って悩む自分。
ここでの行き詰まりは仕事がうまくいかないというよりは、
自分の納得するものが作れないという高レベルな悩み。
作っても作っても、
なんか違うな~っと、作品のレベルを追求しまくっている自分がいた。
つまりは商業的というよりはものすごく芸術的な自分がそこにいた。
何を求めたのか、場面は、地元の夜の海に移り変わる。
美しい星空と、その星の弱い光に照らされた広大な海に圧倒され、見た瞬間涙する。
月は出ていないので本当に暗いのだが、
富士山の頂上からしか見られないような完全な星空が広がっている。
星空の明るさとしては最高の明るさである。
雲は何一つない。風もない。
しかし、その光たちは波で乱反射され、海はすごく暗く感じる。
海の水はなぜか堤防からあふれそうになっている。
まだまだ水の高さは上がりそうな予感がする。
堤防ギリギリに水が迫っている。
その時、ポツンと雨が落ちる。
その瞬間、海の水が堤防を越えてジワリと陸のほうに迫ってきた。
雨は次第に強くなり、溢れ出す水の量も増えていく。
潮の満ち引きのように毎日必ず2回ずつ行われているかのような、
儀式のようなパワーを感じる。
そして場面は図書館に変わり何かあさり始めた。
芸術家たちの感覚を知りたいと思ったのだ。
そしてたまたま手に取ったのが「浮世絵」である。
おそらく写楽のものだろうと思う。
全然詳しくないし、自分の中ですぐ浮かぶようなものでもなかったので、
この浮世絵が出てきたのは意外にも意外であった。
たぶん、だいぶ前にNHKでやっていた写楽スペシャルが脳内に刷り込まれていたのだろう。
商業的になる前の写楽の作品は、ものすごくダイナミックでいいのである。
次の場面はその場にいた友人たちに相談を持ちかけ始める。
芸術的な仕事をしている人と会わせてくれというものである。
私はそういった仕事をしている人にこう聞きたかった。
「何を大切にして作っているか」ということを。(実際の夢ではもっと突っ込んだことだったような気がする)
ここから脱線していくので割愛する。
この夢を見た瞬間、なんという繊細な夢を見るんやと思った。
ちょっと怖くなったけど、すっかりとこの分野に浸っている自分がいたし、
そんな自分が好きなのだなと思った。
美しいものを見ていると心が豊かになるのである。
それは今回は、海であり、浮世絵であった。
ただ単に作るだけでなく、
こういったゴールのない美しいものを追求したいと思った。
自分は絵描きではないので、今追求できる場所としては写真かなと思う。
写楽が出てきたということは人を撮りたいのかもしれない。
これから、自然や人とありのままに共鳴する時間を大切にしていきたいところである。
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