【日常描写】腐敗

新聞配達をしていると、

当たり前だが、たまには配り忘れというものが出てくる。

ただただ配り忘れている場合もあれば、

違う銘柄の新聞を入れている場合もある。

配ったつもりでも、隣の部屋に入れていることもある。

そうやって配り忘れると、

翌日に「不配」と書かれた紙が事務所に張り出される。

「○○さん ○○マンション ○○号室 不配」といった具合である。

最初の「○○さん」には、自分の名前が入る。

その、不配が、いつも「腐敗」に聞こえてしまう。

不配した。

腐敗した。

自分が腐ってると言われているようで非常に微妙な気分である。

できるだけ腐敗しないようにしていきたいものである。