【日常描写】雨の日の配達の風景

久々の雨。

久々の雨での配達である。

雨の日の準備は大変だ。

全ての新聞を袋詰めする必要がある。

「しばらくぶりやと感覚忘れますね」

ある配達員がつぶやく。

「しゃーないっすね。ゆっくりやるしかないですね」

と、僕がつぶやく。

「たまには練習せいってことかもしれないですね」

と、ある配達員が返す。

「かれこれ二ヶ月ぶりっすもんね」

と、僕がつぶやく。

「久しぶりやと段取り狂うな」

と、今度はおっちゃんの配達員がつぶやく。

「ほんまっすね」

と、僕ともう一人の配達員がつぶやく。

各々が自分の作業をこなす中、

何気ない会話が成立していた。

雨の日も風の日も、

特に苦しむことはなく、

現状を受け入れる。

そしてそれを共有する。

この共有感というのを大切にして行きたいところ。