岐路#056■居酒屋で居合わせた不思議なおっちゃん

今日の出来事は、非常に内容が濃い。
それは初めて出会ったおっちゃんに、自分を全否定されたからだ。

いきさつはこうだ。
今日はインターン終わりに社員さんと2人で飲みに出かけた。
初めて行く店、初めて感じた味、そして初めて出会った人。

その中に、そのおっちゃんがいた。同じお客さんとして居合わせた状況だ。

そのおっちゃんは、ちょうど村上春樹の「海辺のカフカ」に出てくる「ナカタさん」のようだった。とにかく不思議で、変なオーラが出ていた。

するといきなり、私たちの社員さんの一人に向かってこう言ったのだ。
「あなたの顔は、すばらしい」
これはなにがすばらしいかというと、色々な苦労や経験越えてこそ出来たキラキラしたものが感じられるからだと思う。

すると同時にこんなことも言った。
「真ん中のやつは一番ひどい」
ちなみに真ん中は、私だった。
昨日は夜中にブログ更新してしまったのもあって寝不足は自覚していたが、そこまでひどいのかと思った。

その後も話は続くが2,3時間ボロクソに言われた。

出会って数分で、こんなことが大声で言えるのは相当勇気が要る。
普通人では成せる業ではない。何かを悟った人か、若しくは、相当参ってしまった人のどちらかだ。私はそう思った。

そしてどちらかといえば、後者だろうと予想をした。それは私にとって防御のためでもあったが、店に入ってきた当初から明らかに酔いが回っていたのが伺えたからだ。
そしてしらふでも、急に喋りかけてくる人はいるとしても、一瞬で人の全てが分かったような確信をついたことは言わなし、そんなことできるはずが無い。そう思っていた。

しかしおっちゃんの発言の信用度を確かめるのに、あまり時間は必要としなかった。

話を聞いていくとおかしなことは何一つ言ってなかったからだ。
完全にまともなことを言っていた。
「仕事のこと」「考え方のこと」
私の好きな経営者の本を読んだときのような、一つ上の境地に達していた。

だから、私は最初の判断が間違えなのだとすぐに気づいた。こいつは只者ではない。
久しぶりに心をグサグサグサグサとやられた感覚だった。そして、腹がたった。


そんなことを思い出しながら、私は家路についた。

そこで変な感情が生まれた。これは「デジャビュ」だ。
自分の頭の中に似たような記憶があったのだ。

よく考えると、それはデジャビュでもなんでもなかった。
実際に経験していたのだ。

それはガソリンスタンドでアルバイトをしていたときの出来事だ。

ガソリンスタンドは様々な人がくる。
ベンツを乗ったその手の人から、ピカピカのシーマに乗ったOL、原付に乗った中国人留学生など様々だった。

その中でも夜の街で活躍していたような人たちはよく来ていた。
格好だけの人から、極めに極めた人とやはり様々だ。

そして極めに極めた人の一人から、ズバリ今日と同じようなことを言われたことがあった。
「お前ダメ!」「全く覇気がない!」こんな感じに、今日のように2,3時間言われ続けた。

思い返せば、それ以降がむしゃらになって頑張った。資格も頑張って取った。インターンも行った。これだけがきっかけじゃないとしても、私の何かの引き金を引いたことには間違いない。

私は2年前にせっかく言われた大切なことを今日まで忘れていたのだろうか。
確かにこの記憶は、頭に隅に追いやられていたし、たぶん思い出したくもなかったのだろう。

でも今日のきっかけで、この指摘を二度と忘れてはいけないと思った。
「言われるうちが花」とはよく言ったもので、私はそんな指摘を言われることが少なくなってきたことにようやく気づいた。


今日は、私が人に相当恵まれていることを確認できた日だった。出会うべく時期に、出会うべく人に出会っている。この機会を逃さずに、得るものを全て得るほかに手は無いだろう。

この時期にこんなことを言われるのは、本当にいい薬となった。
このブログで記録に残すだけでなく、実行に移そう。
そうじゃないと始まらねー。